はやぶさは生きている ― 2006年03月07日 23時20分
はやぶさの現在の状況はこちらに概要が書かれている。
救出運用モードに移行後非常に通信状況が悪く通信途絶が続いていたが、1月下旬にビーコン受信が可能となり、現在はテレメトリを受信でき、コマンド送出も出来るようになった。
ガス漏洩に伴い姿勢が乱れたことにより、バッテリが完全に放電しきった状態になり内部の温度が非常に低下しているようだ。イオンロケット用推進剤であるキセノンガスは通信途絶前とほぼ変化ないが、化学ロケット用の燃料、酸化剤共に空になっているとのこと。
火星探査機のぞみよりはまだましな状況であるのが救いであるが、これは非常に危機的な状況である。しかも探査機内部に凍結した燃料・酸化剤が残っているかもしれない。探査機を再起動したとき内部温度の上昇によりこれが再び漏洩を起こし姿勢を乱したり、最悪の場合爆発のおそれもあるのではないか?
地球帰還までにはまだ非常に困難で険しい道のりが続いているが運用チームのこれまでの懸命な努力によりここまで探査機の機能が回復してきた。何とか帰還軌道に乗ることを願っている。
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