はやぶさ、帰還す2010年06月13日 23時54分

銀河を背景に輝くはやぶさ(JAXA撮影)

幾多のトラブルを乗り越え、予定の2倍以上の時間をかけてついに MUSES-C はやぶさが帰ってくる。

彼を迎えるためJAXA回収班のほかに、野尻抱介氏、松浦晋也氏他のニコ生撮影班、和歌山大学観測隊などの有志がニコニコ生放送や ustream などで生中継してくれた。

NHKは生放送はなかったものの、いち早く撮影した動画をニュースで流してくれた。

自分としてはJAXAブログ、ついったー、ustreamなどに釘付けとなり、延々とつぶやき続けた。まだまとめきれないのでとりあえずはtwilogへのリンクを参照してほしい。

林忠四郎氏死去2010年03月03日 00時32分

原始星の進化過程における林フェイズの発見、またビックバン直後の元素生成理論α-β-γ理論を修正したなどの業績で知られる物理学者 林忠四郎氏が2月28日に亡くなった。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

日本の理論物理学の層の厚さは素晴らしい。これからもこの流れが途切れないように、政治家には科学技術予算を減らさないようにお願いしたい。

がんばれ、はやぶさ2009年11月10日 02時05分

小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジン異常について
http://www.jaxa.jp/press/2009/11/20091109_hayabusa_j.html より。

4つあるイオンエンジンのうち2つが停止していて残り2機で運用してたところ、 1つが不調のようだ。こうなると冗長性がまったくなくなる。それよりも 復旧がうまくいくかどうか。がんばれ、はやぶさ。

JAXAタウンミーティング新潟2008年01月19日 21時36分

的川教授と話がしたかったが…

講演者は堀川理事と的川教授(今は教育センター長らしい)

堀川理事はALOSなどの衛星の災害対策への利用について、的川教授は宇宙を子供への教育に生かすということについてであった。

主催がNPOのためか参加者が比較的少なめだったのが残念。県や市が後援者であるにもかかわらず、ほとんど参加者の呼び込みをしなかったのが解せない。こういうことには積極的に関与してほしいものだが。

質問時間も少なく体調もよくなかったので発言できなかった。のぞみのような火星探査機をまた打ち上げて欲しいと言うつもりだった。一応アンケートには書いておいた。

PLANET-Cの次には再び火星に!

祝 SELENE(かぐや)打ち上げ2007年09月17日 22時10分

9月14日無事にSELENEの打ち上げが成功した。日経コラムの内容に腹が立ったので、アサヒネットのjouwa/salonに投稿。ここにも載せることにする。


9月14日に無事H2A13号機によるSELENE(かぐや)の打ち上げが成功して、やれやれと思って昼休みに会社の日経を読んでいたところ、「春秋」欄であきれるようなことが書いてありました

http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20070913AS1K1300113092007.htmlです。

----ここから

文筆家の山本夏彦さんが昔、発した警句「何用あって月世界へ」の方に共感する人は多いのではないか。

----ここまで

その警句はベトナム戦争しながらのアポロ計画に対する皮肉なのでしょうが、研究者が好奇心から探査を行うのがそんなに悪いこととは思えません。無駄な箱物作るよりはるかにましです。

----ここから

▼巨額の国費を費やす宇宙開発なら、月を研究するより、宇宙から、温暖化に悩む地球を調べたり日本の安全を保つのに必要な情報を集める技術を磨くのが先。そんな考えもある。

----ここまで

JAXAはもうすでに温暖化等の対策に使える地球観測衛星ALOS, AQUA, TRMMを打ち上げ運用中です。みどり、みどり2は運用終了してしまいましたが、たくさんの成果をあげていたはずです。予算の許す範囲でできるだけの事を最大限行っているのにそういうことを調べもせずに無知のまま記事を書き飛ばしている新聞よりはるかにましでしょう。

またこの記者は偵察衛星を打ち上げれば24時間休みなく仮想敵国の情報が収集できるとでも考えているのでしょうか。能天気すぎます。そもそもいったい何機必要か考えてみろ。

ちょっと前にもこの欄では無理に若作りして「エヴァ」の綾波が どうしたとか書いていましたが、こんなことばかり書く新聞なら 今すぐなくなっても別にかまいません。


2007年8月28日は皆既月食でした2007年08月29日 00時55分

白々しいほどの満月

今ごろ晴れたってもう遅いんだよ!雲のばかやろー。次に日本で見られそうなのは2011年ごろのようだ。

「きく8号」のトラブルについて他2007年02月06日 23時42分

先日打ち上げられた「きく8号」ことETS-VIIIの受信系の増幅回路にトラブルが起きているという報道があった。最悪の場合移動体通信の実験が出来ないおそれがあるという。

しかし今日までJAXAのニュースレターなどでのお知らせが全然ない。旧ISASのLUNAR-Aの中止などのネガティブなニュースでも比較的早期に発表があったのに旧NASDAの情報は全体に遅い。成功したことは大々的なのに失敗はこっそりと処理するのはまったくフェアではない。トラブルシューティングをはじめたことだけでも素早く発表して欲しかった。

LUNAR-Aの中止は残念。ペネトレーターの完成を待っていたら探査機本体の劣化が進んでしまったというのが切ない。なんとかペネトレーターを月面に打ち込んで欲しい。

高度800kmという高度で衛星破壊実験を行いデブリを撒き散らす中国は準テロ国家だと私は決め付ける。

きく8号の大型アンテナ展開が成功2006年12月27日 00時27分

12月18日の打ち上げが成功したきく8号ことETS-VIIIは、25日には受信側のアンテナの展開は成功したものの送信側のアンテナの展開は時間切れのため1日延期されていた。

26日夕方、再び展開コマンドを送信したところ監視カメラにより送信側のアンテナの展開の成功が確認された。

これで最大の難関は突破したことになる。

次の目標はクリティカルフェーズから定常フェーズへの移行である。

この衛星の目的は移動体通信と測位なのだがこの衛星の次の計画が不透明なのが気になる。鳴り物入りで始められた準天頂衛星は尻すぼみで1機しか打ち上げられないらしい。これでは約半年は日本天頂にはいなくなるので役立たずとなるのではないか?

小杉武郎氏(「ひので」プロジェクトマネージャー)の急逝2006年12月01日 00時06分

朝日新聞に11月26日にJAXAの太陽観測衛星「ひので」のプロジェクトマネージャである小杉建郎氏が急逝されたとの訃報が乗った。

ようやく「ひので」の観測機器が動きはじめ美しい写真が公開され、さてこれから本格的な観測の始まりという矢先の訃報である。長年の努力が成果となる直前の不幸にご本人も周りの人々も大変ショックであり、また残念なことだろうと想像する。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

JAXAのウェブページから「ひので」特集のページに行くと、小杉氏の意気込みが感じられる文章がある。プロジェクトの成功を祈る。

スペースシャトルが無事帰還2006年07月17日 23時31分

日本時間2006年7月17日22時にスペースシャトル「ディスカバリー」が無事に帰還した。心配していただけにほっとする。

タンクから断熱材の剥離だけでなく、燃料の漏洩の可能性もあるとのことだが、いくら金と時間と労力をかけてもどうにもならないくらい機体の老朽化が進んでいるようだ。

現在シャトル一回の打ち上げには800億円ほどかかっているといわれている。サターンVをつかったアポロ月探査1回の打ち上げ費用を現在の貨幣価値に直したのとほぼ同額ではないだろうか。コストダウンをうたって始まった再使用型宇宙船は月にまで人間を運べるだけの金をかけてたかだか400~800km上空に30tばかりの質量をぷかぷか浮かべることしか出来なかった。ほぼ同高度にサターンVは100tを打ち上げられた。スカイラブほどの質量を打ち上げ続けていたらどれほどの宇宙ステーションと宇宙望遠鏡を運用できていただろう。

一見よさそうなアイデアでも一歩一歩検証しつつ着実に進むということをしなかったばかりにとんでもない時間と金の浪費、そして人命の損失を招いてしまったような気がする。

今回のミッションはISSの人員交代およびISSの故障部品の交換であった。これほど計画の遅れが続くと、運用中のISSおよび地上で打ち上げを待っているきぼうモジュールなどにも機体の老朽化が進むのではないかと心配である。