スペースシャトルが無事帰還 ― 2006年07月17日 23時31分
日本時間2006年7月17日22時にスペースシャトル「ディスカバリー」が無事に帰還した。心配していただけにほっとする。
タンクから断熱材の剥離だけでなく、燃料の漏洩の可能性もあるとのことだが、いくら金と時間と労力をかけてもどうにもならないくらい機体の老朽化が進んでいるようだ。
現在シャトル一回の打ち上げには800億円ほどかかっているといわれている。サターンVをつかったアポロ月探査1回の打ち上げ費用を現在の貨幣価値に直したのとほぼ同額ではないだろうか。コストダウンをうたって始まった再使用型宇宙船は月にまで人間を運べるだけの金をかけてたかだか400~800km上空に30tばかりの質量をぷかぷか浮かべることしか出来なかった。ほぼ同高度にサターンVは100tを打ち上げられた。スカイラブほどの質量を打ち上げ続けていたらどれほどの宇宙ステーションと宇宙望遠鏡を運用できていただろう。
一見よさそうなアイデアでも一歩一歩検証しつつ着実に進むということをしなかったばかりにとんでもない時間と金の浪費、そして人命の損失を招いてしまったような気がする。
今回のミッションはISSの人員交代およびISSの故障部品の交換であった。これほど計画の遅れが続くと、運用中のISSおよび地上で打ち上げを待っているきぼうモジュールなどにも機体の老朽化が進むのではないかと心配である。
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