ひいきの引き倒し for PS32006年11月23日 23時37分

Impress Watchのコラム「本田雅一の週刊MOBILE通信」を読んだ。 「Another Story of PS3 #1 “忘れ去られたプロジェクト”が生み出した大いなる成果」 「PS3をメディアプレーヤーとして使う人のためのTips」の2つ。

どちらも、PS3のSACD再生機能は専用機よりもはるかにすごい高音質だといった内容なのだが、どうも的外れなような気がする。

デジタル上で音質がいくら向上したといってもその後のアナログ信号の再生の精度を上げるほうがはるかに大切だろう。他の機器などとの比較でスピーカーやアンプについての記述が一切ないのがちょっと気になる。

現在のCDのダイナミックレンジが96dBなのに対して、PS3でのSACD再生では140~170dBだそうだ。1kHzでの最小可聴値を0dBとしたとき近傍で聞くジェット機の離陸音が100~120dBで、140dBは音として聞こえる限界でそれ以上では振動となってしまう(理科年表より)。実際に170dBという数値にどれほどの意味があるのだろう。

CELLというすごいプロセッサを搭載したからいろいろ多機能を盛り込まねばならないのだろうが、PS3の実際の視聴環境を考えるとどう考えてもオーバースペックのような気がする。

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